ハリマ化成の循環型事業
生まれながらのグリーンケミストリー
グリーンケミストリー(グリーン・サスティナブル ケミストリー)とは、生物や環境への負荷低減をめざし、持続可能な社会の実現に貢献する化学技術のことです。
ハリマ化成グループは、太陽光と水という自然の恵みを受けて、次代へと再生される松由来の物質を原料とするパインケミカル※を生業(なりわい)としており、生まれも育ちもグリーンな企業です。
さらに「自然に負荷をかけない生産システム」「自然環境にやさしい製品」を通じて、より“グリーン”に磨きをかけていきます。
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- パインケミカル: パインは「松」、ケミカルは「化学」であり、パインケミカルは、松の木から採れるロジン(松やに)、脂肪酸、テレピン油などの有用な化学物質を扱う「松の化学」のことです。
植物資源を有効活用
私たちは、松材からパルプを製造するときに副生する粗トール油を原料として活用しています。粗トール油を精留しトールロジン、トール油脂肪酸などを生産する過程で得られる副生物は、バイオマス燃料(自然循環型エネルギー※)として有効利用しています。バイオマス燃料で発電して排出された二酸化炭素(CO2)は、化石燃料と違い、もともと松が成長過程で吸収したもので、環境へのCO2の負荷を抑えることができます。
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- バイオマス燃料の燃焼に伴う二酸化炭素排出量はゼロと認められています。
“人と自然、テクノロジーの調和”を大切に、環境保全に配慮しています
ハリマ化成グループは、1958年に国内で初めてトール油精留事業に参入し、1973年には人と地球にやさしい世界初の完全クローズドシステムのトール油精留プラントを建設しました。
また、2000年に主力工場である加古川製造所で環境マネジメントシステムの国際規格「ISO14001」の認証を取得して以来、全工場での省エネルギーの推進、廃棄物の削減、環境配慮商品の開発を進め、環境保全活動に努めています。
環境への取り組みもハリマ化成グループの使命です
製品の原料となる粗トール油※は、植物由来の「バイオマス※資源」です。この粗トール油からロジンや脂肪酸を精留する工程で得られる副生物をバイオマス燃料として利用しています。ボイラーによる蒸気製造への利用に加え、2005年3月には、加古川製造所にバイオマス発電設備を設置し、当製造所で必要な蒸気と電力のすべてを賄う能力があり、余剰電力はグリーン電力として電力会社に供給しています。
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- 粗トール油: 製紙業界で使用するパルプを製造する際に副生する、植物由来の油分(ロジン、脂肪酸が主分)。
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- バイオマス: 生物資源(bio)の量(mass)を表す概念で、一般的には「再生可能な、生物由来の有機性資源で化石資源を除いたもの」をバイオマスと呼んでいます。