ハリマ化成グループ

One Hour Interview

One Hour Interview

フレキシブル高感度センサーで豊かな社会づくりに貢献したい

関谷毅

マイクロボルトの信号も計測可能

精度に問題はないのですか。

 そこが重要なポイントです。私たちが測定の対象にしている脳の信号は、マイクロボルトという非常に小さな電気信号です。ミリボルトレベルの信号を計測する装置はいくらでもありますが、マイクロボルトの信号を計測するには大型の装置が必要でした。しかも額の筋肉からもさまざまな信号(筋電)が出ているので、それがノイズとなってしまいます。

 一方で医療機器を実際に使う医師の方たちは、医療機器と同等の精度を求めます。それを私たちはシート1枚で測定できるようにしたのです。事実、私たちのセンサーシステムでは、手のひらサイズですが、ここにワイヤレスモジュールやCPUなどもすべて搭載していますが、高額で大型の医療機器で取ったデータと完全に同じデータを取ることができています。

ノイズの問題も解決できたのですか。

 脳の信号や筋肉の信号には周波数帯などでそれぞれ異なる特徴があります。その特徴をとらえて情報処理すればノイズをキャンセルアウトすることは比較的容易です。重要なのは、実空間だけでモノづくりをしないということです。サイバー空間でなら、いかようにでもすごい速度で計算することができます。実空間のデータをサイバー空間に飛ばせば、人間が何万年もかかって計算しなければならないようなことを一瞬で計算できる。その結果をまた実空間に戻せばいいのです。

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