研究は楽しい

　北極には地球環境の変化が顕著に表れています。これ以上の温暖化に歯止めをかけるためにも北極での調査を継続し、データを集積・解析することが重要です。地球温暖化の現状を知り、そのエビデンスを獲得する役割を担う私たちの責任は極めて重いと認識しています。

　昨年、JAMSTECの研究者たちは産業技術総合研究所の研究者たちと協力して、人間の細胞のもとになるような微生物「アーキア」を深海堆積物から採取し、その培養に世界で初めて成功しました。また今年に入ってからは、やはりJAMSTECの研究者が駿河湾で深海調査を行い、新種の巨大深海魚「ヨコヅナイワシ」を発見しています。

　JAMSTECでは若い研究者たちも頑張り、素晴らしい成果を上げています。

　私自身の研究人生を振り返っても、研究は楽しいものです。次代を担う若い人たちにそういうことをもっとしっかり伝えていかなければいけないと思います。