ハリマ化成グループ

伝説のテクノロジー

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ひたすら歩む弓弦(ゆみづる)づくりの道

弦師 澤山倫弘さん

思いついたことはすぐ試す

 意外に知られていないが、弓道にもオンシーズンとオフシーズンがあるという。冬場は寒いので、弓を引くことが少なくなるためだ。そのため澤山製作所はオフシーズンを新商品を考える時間に充てている。

 「弦は、硬すぎても、柔らかすぎてもいけないんです。扱いやすい、程よい硬さがあるんですね。そういうところはやはり、自分で弓を引いた経験がないとなかなか分かりません。仕事をしているときでも、思いついたことはすぐ試してみるようにしています」

 20歳のときに始めてすでに26年。もうベテランである。だが、それでも澤山さんは、よりよいものをつくるための努力を惜しまない。これぞまさしく弦師の真骨頂である。

さわやま みちひろ 1971年、静岡県生まれ。澤山弓弦製作所代表取締役。祖父の代から続く弦づくりを20歳の頃から始めて、現在は外注先も含めて15~16人を統率して弦づくりに励んでいる。趣味はフットサルと旅行。

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