ハリマ化成グループ

次代への羅針盤

次代への羅針盤

社会を俯瞰する視点が優れた研究を生む

本間敬之

まだ見ぬ未来に向けて学ぶ

 私は早稲田大学の常任理事(取材時。2026年9月21日付で早稲田大学総長に就任)として大学を運営する立場でもありますが、後進の世代には文理を問わず、幅広い視野を養ってほしいと願っています。例えば、早稲田大学では、理工系学部の学生にもジャーナリズムやアントレプレナーシップといった複合的な分野の単位取得を義務付ける博士学位プログラムを開設するなど、文理横断型の人材育成を進めています。自らの専門ではない分野に目を向けることが、「俯瞰力」を養う第一歩だからです。

 そして、こうした学びを得るためにも、外の世界に目を向けてほしいと思っています。いわば「地平線の向こうに思いを馳せる」といったところでしょうか。「地平線の向こうには思いもよらない世界が広がっているに違いない」とイメージを膨らませ、まだ見ぬ未来に向けて学びを深めていく。その道の先に、新たな発見との出会いが待っているはずです。

マルチスケールで世界を眺め、
地平線の向こうに思いを馳せよう。

本間敬之[ほんま・たかゆき] 1987年、早稲田大学理工学部卒業。学部生時代から界面電気化学の研究を開始し、1992年に同大学院博士後期課程を修了(工学博士)。1991年同大学助手、専任講師を経て1996年同助教授。1997年にスタンフォード大学客員准教授、翌年には米国国立科学財団シリコンウェハ工学研究センター(NSF-I/UCRC- SiWEDS)兼任研究員を務め、シリコンバレーで世界の研究の最前線に触れる。2005年に早稲田大学教授に就任し、米国電気化学会研究業績賞(2010年)、電気化学会学術賞(2015年)をはじめ数多くの賞を受賞。2026年9月、第18代早稲田大学総長に選出された。

[第20回 松籟科学技術振興財団研究助成受賞]

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