次代への羅針盤
二次電池開発の世界的な拠点構築へ
逢坂哲彌
次世代電池からバイオセンシングまで
私が関与してきた研究プロジェクトのすべてで、私が研究リーダーを務めるわけではありません。けれども何らかの形では関わります。
そこで私は多くのプロジェクトに参画しています。リチウムイオン電池を超える次世代電池として期待されるリチウム硫黄電池のプロジェクトでは、硫黄を高密度に充填して正極材料を作る技術を開発しています。これにより課題であった大容量化の道が開けてきました。
一方、生体バランスセンシングの実現を目指したシステムの研究にも関わっていますし、唾液でストレス度を容易に計測できるセンサーの開発にも取り組んでいます。このように、電気化学をベースにした研究展開をいくつか進めています。
特任研究教授はプロジェクト推進が任務で、教育には関わらなくてよいことになっています。しかし、私自身は大学では教育が一番重要と考えていますので、大学、学会での特別講義や大学院講義などを現職になっても喜んで請けています。昨今の新型コロナの環境下で、学会などで海外に行くことが制限されていますが、オンライン講義、オンラインプロジェクト会議が毎日のようにありまして、あまり暇な毎日ではありません。