松から化学製品になるまで
ハリマ化成の製品
用途や状況によって2種類のロジンを使い分け、
高品質な製品を安定して供給し続けています。
- 印刷インキ用樹脂
- 塗料用樹脂
- 粘接着剤用樹脂
- 合成ゴム用乳化剤
- 機能性コーティング剤
- トール油製品
- サイズ剤
- 紙力増強剤
- 塗工剤・バリアコート剤
- 工程改善薬剤・
ピッチコントロール剤
- はんだ付け材料
- プリント配線基板
関連材料 - 熱交換器用ろう付け材料
用途
トールロジンTall Rosin
木材チップに化学薬品を加え、高い温度と圧力の下で分解してパルプ繊維を取り出すクラフト法において、木材として松を用いた場合、樹脂成分が粗トール油(トールとはスウェーデン語で松の油を意味するTallojaに由来)と呼ばれる呼ばれる副生物として得られます。この粗トール油を精留(沸点の差を利用して各成分に分離、精製する方法)することで得られるロジン。アジアでは唯一ハリマ化成でのみ生産されています。
ガムロジンGum Rosin
松の木の幹に傷をつけ、分泌する生松やに(なままつやに)を採取し、濾過して不純物をとり除きます。その後、蒸留(沸点の差を利用して成分を分離する方法)することにより、低沸点成分のテレピン油(常温で芳香性を有する液状物質)を分離して得られるロジン。ガムロジンは、中国が最大の生産国で、馬尾松から主に採れます。
ウッドロジンWood Rosin
松を伐採した後の切り株を掘り起こし、チップ状にしたものを、溶剤で抽出し(原料を溶剤と接触させ、原料中に含まれている溶剤に可溶な成分を選択的に分離する操作)、溶媒と低沸点成分であるテレピン油を分離した後、得られるロジン。ウッドロジンは、現在では殆ど生産されていません。