医療用高性能センサーの実現を
加速するハリマの金ナノペースト
加速するハリマの金ナノペースト
最近、IoT( Internet of Things )という言葉をよく耳にしませんか?ご存じのとおり、IoTとは世の中に存在するあらゆるモノに通信機能を持たせ、インターネットを通じてやりとりすること。IoTではセンサーが重要な役割を果たすと考えられています。
中でも超高齢社会の日本では、医療用センサーのニーズが高まっています。たとえば、長時間同じ姿勢を続けることで肌に炎症が起こる「床ずれ」がそのひとつ。床ずれの原因となる身体への圧力を測定するには、皮膚にセンサーを貼り付けなくてはなりません。そのため、柔らかな素材を選んで金属の電極をつくるわけですが、柔らかな素材は熱に弱く、一般的な金属の電極がつくりづらいという問題がありました。
そこで登場するのが、金を10億分の1mまで小さくした金ナノ粒子。金は金属アレルギーを起こしにくく、化学的にも安定していて皮膚に接する電極に最適です。ハリマは金ナノ粒子に独自の分散技術を駆使することで、常温では液体なので自由に印刷でき、低温乾燥するだけで簡単に電極がつくれる金ナノペーストの開発に成功。素材にダメージを与えず、思いどおりの電極がつくれるようになりました。
医療の現場で金ナノペーストを使った高性能センサーが活躍する日は、すぐそこまで来ています。いずれはヘルスケアやゲーム、スポーツなど、幅広い分野へ応用されていくことでしょう。