ハリマ化成グループ

主な製品紹介

製紙用薬品

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「バイオマス系バリアコート剤」

カーボンニュートラルに大きく貢献!
環境を守るバイオマス系バリアコート剤

 近年、環境問題が多く取り上げられる中、「カーボンニュートラル」という言葉をよく耳にします。カーボンニュートラルは、温室効果ガス(greenhousegases: GHG)の排出量と吸収量を差し引きゼロにすることを意味します。カーボンニュートラルの実現は、地球温暖化対策の一環であり、世界各国が排出規制を強化するとともに、さまざまな取り組みを進めています。

 カーボンニュートラルの実現に、当社が取り扱う「松」由来物質も大きく関係しています。松は成長過程で二酸化炭素(CO₂)を吸収するため、実質的なCO₂の削減につながります。さらに、植林によって繰り返して使えるため、環境にやさしい資源です。このように、植物から生み出される再生可能な資源をバイオマスといい、その活用方法に注目が集まっています。

 当社は、松から得られるロジンなどを活用した製品ラインナップを展開しています。新たに開発した「バリアコート剤」は、バイオマス由来成分を最大で約85%含み環境性が高いことに加え、紙に耐水性、耐油性、耐熱性、防湿性を付与することで、紙製品の利用範囲を拡大させます。紙コップや食品の包装箱といった、紙を使った食品包装容器のほとんどは、石油化学製品由来のフィルムでラミネートされています。このバリアコート剤は従来品をバイオマス由来品に代替するだけでなく、より高い性能を持たせることにより、紙素材の可能性をさらに広げることができます。また、脱プラスチックの動きやプラスチックゴミ問題への対策としても有効です。

 このように、生活に役立つ素材を世の中に届けることで、人々のくらしを豊かにするとともに、カーボンニュートラルの実現に貢献していきます。