ハリマ化成グループ

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電子材料

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アルミニウムろう付け材

乾燥工程不要で、エネルギー削減!
進化し続けるハリマのろう付け材料

夏場に活躍するカーエアコンは、冷媒と呼ばれる物質を「圧縮して液化する」を繰り返すことで「冷媒の気化熱」を利用し、車室内の暑い空気を冷風に変える仕組みになっています。この過程で、圧縮して高温になった冷媒を低温にするのに欠かせないのが熱交換器で、自動車の場合は軽量化を目的としてアルミニウムが採用されています。

熱交換器は、冷媒が通る管と、熱交換効率を高めるフィンとが、ろう付け(溶接の一種)という接合法で組み付けられています。このとき、フラックスと呼ばれる薬剤を用いることで、アルミニウムの表面にできる酸化被膜を除去し、うまく接合できるようになります。

ところが、アルミニウムろう付け用のフラックスは粉末状であるため、すべての接合箇所へ均一に供給することが困難。そこでハリマは専用のバインダ溶液を開発し、フラックスと混ぜて塗料にしたことで、接合箇所へむらなく塗布できるようになりました。しかし、フラックス塗料は常温で液体なので、塗布された後に溶剤を乾燥・揮発させる必要があります。さらに、アルミニウムは熱しやすく冷めやすい素材であるため、乾燥させるには加熱し続けねばならず、大量のエネルギーが必要となります。

そこでハリマが考えたのは乾燥不要な材料。見た目は固体のワックスで、使用する前に一度溶かして液体にしてからスプレーします。こうすることで、塗布された後はすぐに固まって塗膜が形成され、乾燥エネルギーの削減につながります。

ハリマは、単に製品を供給するだけではなく、原材料調達から使用・廃棄に至るまでのライフサイクル全体において、エネルギーの削減、環境負荷低減に貢献するものづくりを目指しています。