ニュースリリース
中国で、はんだペ-ストの生産開始
ニュースリリース 2003年12月18日発表
ハリマ化成株式会社(本社:兵庫県加古川市野口町水足671番地の4、代表取締役社長:長谷川吉弘)は、中国浙江省杭州市で鉛フリ-タイプを中心とした、はんだペ-ストの生産を開始いたしました。
杭州市蕭山経済技術開発区に建設した杭州播磨電材技術有限公司の工場が完成し、2003年12月16日に竣工式を行いました。 この新工場では、中国で生産された、はんだ粉を原料としてはんだペ-ストを生産、上海周辺のこの地域に日本をはじめ海外から進出している電機メ-カ-に供給いたします。電子回路上にICチップなどの電子部品を搭載するために使用される、はんだペ-ストは環境問題より、従来の鉛と錫のはんだから、鉛を含まない鉛フリ-のはんだへの切り替えが進んでおり、鉛フリ-タイプのはんだペ-ストの需要増が見込まれます。中国国内に加え、東南アジア地域に向けても製品を供給いたします。
杭州播磨電材技術有限公司には、第一実業株式会社(東京都、新谷信征社長、東証一部上場)が15パ-セント出資しており販売面を担当いたします。
ハリマ化成では今後、海外に進出している日本の電機メ-カ-へ同製品を現地で生産供給するため、マレ-シア及び米国アラバマ州にも工場を建設する計画です。
ハリマ化成は既に中国では、1996年に桂林播磨化成有限公司(松ヤニを原料とした合成樹脂の製造販売、桂林市)、1998年に杭州杭化播磨造紙化学品有限公司(製紙用薬品の製造販売、杭州市)を稼働させており、当杭州播磨電材技術有限公司は中国における3番目の生産拠点となります。
新工場の概要
社 名:杭州播磨電材技術有限公司(英語名:Harimatec Hangzhou Co.、Ltd.)
所在地 :浙江省杭州市蕭山経済技術開発区
事業内容:各種はんだペ-ストの製造販売
株 主:ハリマ化成株式会社 (85%)
第一実業株式会社 (15%)
【鉛フリ-はんだペ-ストについて】
携帯電話やパソコン等に代表される電子機器の回路は、電子部品を基板にはんだ付けにより搭載することで製造されていますが、従来のはんだには鉛が37%含まれています。この鉛が環境に悪影響を及ぼすため、これを廃止する動きが活発化しています。松下グル-プが業界の先陣を切って2003年3月末に鉛フリ-タイプのはんだペ-ストへの全面切り替えを完了し、他社もこれに追従する動きで、2006年6月までには全世界の殆どの企業が鉛フリ-タイプへの切り替えを実施するものとみられています。
鉛フリ-はんだ合金としては、錫/銀/ビスマス/インジュウム、錫/銀/銅等の各種が検討されていますが、当社が開発した、錫/銀/ビスマス/インジュウム系には207℃の低融点製品もあり、比較的簡単に鉛フリ-化が図れるとして採用が急増していますが、最近インジュウムの価格が高騰しているため、他の組み合わせの研究も進めております。