ニュースリリース
ト-ル油を利用したバイオマス燃料発電事業
ニュースリリース 2003年12月17日発表
ハリマ化成(株)の関連会社で、ハリマ化成加古川製造所に隣接するハリマエムアイディ(株)加古川工場は、新エネルギ-由来電力の発電と炭酸ガス排出量の削減を目的としたバイオマス発電事業に着手しています。
本事業はハリマ化成の「自然の恵みを、くらしに活かす企業」の基本理念をベ-スに鉛フリ-はんだ、ナノペ-スト等環境にやさしいビジネステ-マ創出の一環として、1年前から当社が独自に取り組んでいる事業であります。
このたび、「松から抽出された粗ト-ル油を精留した後の排出油を燃料としたバイオマス発電事業」が、経済産業省の新エネルギ-利用等の促進に関する特別措置法に基づく「新エネルギ-事業者支援対策事業」として認定されたことを受け、事業化を具体的に進めています。
本事業は製紙会社のパルプ製造時に副生する油(粗ト-ル油)を原料として、ロジン、脂肪酸などの天然化学製品に精留する際に得られる、高発熱量を有する副産品をバイオマス燃料(自然循環型エネルギ-)として使用致します。
設備概要は、30t/hボイラ-、4,000kw級の蒸気タ-ビン発電機とから構成され、当工場が使用する蒸気と電力の全量を賄い、余剰電力は、平成15年4月から施行された「RPS法」(注)の趣意に基づく新エネルギ-電力として売電する事業で、年間12,000tもの炭酸ガスの削減効果を見込んでいます。
なお、本事業はハリマエムアイディ(株)と、(株)ファ-ストエスコ社との共同事業形式で実施され、設備の完成は平成16年12月を予定しています
注:RPS法
Renewable Portfolio Standard 法 の略、「電気事業者による新エネルギ-等の利用に関する特別措置法」といわれ、エネルギ-の安定的かつ適切な供給を確保するため、電気事業者に対して、毎年その販売電力量に応じた一定割合以上の新エネルギ-等から発電される電気の利用を義務付け、新エネルギ-等の更なる普及を図るものです。日本では2003年4月1日より施行されています。