ロジンと野球の関係は?
野球でピッチャーがすべり止めに使う小さな袋があるよね。袋から白い粉がでてきて、指につけるとボールがすべらず、しっかりした球が投げられるんだ。この袋には炭酸マグネシウムや石油樹脂といっしょにロジンが入っているんだ。だからこれをロジンバッグっていうんだよ。
「松やに」が化石になると
松やには、土の中で長い年月、土の強い力をうけて石のようにかたくなり、だんだん化石になっていくんだ。恐竜がいた何億年も昔の化石もあるんだよ。この化石が琥珀という宝石なんだ。たまたま、虫などが松やにの中にとじこめられたまま化石になった琥珀は、とてもめずらしく、貴重なんだよ。
紙をつくるときも松のパワーが大活躍!
松の木から紙をつくるには、細かく砕いてグツグツ煮て、紙の原料となるせんい(パルプ)と黒い液に分けるんだ。パルプから紙ができるんだけど、黒い液には松やに(ロジン)がふくまれていて、ロジンだけを取りだして紙をつくるときに使うんだ。ロジンにはインクのにじみを防ぐ特徴があって、ノートや本などの紙をつくる時には、せんいと松やにが力をあわせてパワーを発揮するんだ。
最先端の電子材料でも使われているよ!
ロジンは、電気を通すのに必要な、金属と金属を結びつける役割の「はんだ」にも使われているんだ。昔は鉛を使った「はんだ」がたくさん使われていたけど、鉛は環境や人の健康に影響を与えることがわかり、ハリマ化成では、いち早く「鉛を使わないはんだ」を開発したんだ。
バイオリンの美しい音色のヒミツ
バイオリンやチェロなどの弓は、新品のままだと音がでないんだ。弓毛に松やにをこすりつけることではじめて音がでるんだよ。松やにを塗ることで細かいギザギザが無数にできて、絃に振動が伝わることで音がでるようになるんだよ。
バイオマス発電で1万軒の電力!
ハリマ化成のバイオマス発電設備は、ロジンの原料となる粗トール油で製品にならない成分を燃料とする、自然循環型の発電設備なんだ。最大で4000キロワットの電力を発生させることができるんだけど、これはみんなの家の約1万軒分の電力になるんだよ!