ハリマ化成グループ

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FDAに対応した新規製紙用薬品の開発について

ニュースリリース 2015年08月10日発表

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当社グループを構成するハリマ化成株式会社(本店 兵庫県加古川市)およびプラズミン・テクノロジー社(Plasmine Technology, Inc. 本社:米国フロリダ州ペンサコーラ)は、FDA(Food and Drug Administration、米国食品医薬品局)規制要件に準拠した、製紙用薬品(アニオン性ロジンエマルション(EM)サイズ剤)を共同開発しました。FDA規制要件を満たした非カゼイン系アニオン性ロジンエマルション(EM)サイズ剤は世界初であり、同製紙用薬品の開発は国内でも初めてです。今後、米国で販売を拡大させるとともに、日本国内市場に投入する他、グローバルに販売を拡大させて参ります。

今回、開発しましたEMサイズ剤は、パルプを抄紙する工程でサイズ性(紙の吸水性をコントロールしインキのにじみを防ぐほか、印刷に適応した機能を発現)を付与する薬品です。食品などに直接触れる用途についてはFDAが化学物質の製品からの溶出について厳しく規定しています。プラズミン・テクノロジー社は米国内で販売する食品包装用紙向けロジンエマルションサイズ剤をFDA準拠品として開発し1992年から販売を開始しておりましたが、原料にカゼイン(牛乳成分たんぱく質)を使用していたことから、製品の安定性に問題がありました。そこで、2010年からハリマ化成株式会社と新規EMサイズ剤の共同開発を進めており、この度、高性能製紙用薬品の実現に成功しました。
新規開発したEMサイズ剤は、ハリマ化成株式会社が保有する重合技術により、FDAに準拠した新規高分子乳化剤(NeuSpers70)で、カゼインに代替するのみならず、優れたサイズ性を発揮するものです。
プラズミン・テクノロジー社は、製品名「NeuRoz CF40」としてすでに先行販売を開始しており、お客様には高く評価されています。ハリマ化成株式会社は本年10月から国内販売を開始します。

1. 製品名 
NeuRoz CF40 ........................プラズミン・テクノロジー社、米国内中心に販売
※ハリマ化成株式会社が日本国内を中心に販売する製品名につきましては追って決定します。

2. 製品の特長
1) FDA(Food and Drug Administration、米国食品医薬品局)規制要件に準拠
2) 新規高分子乳化剤(NeuSpers70)はFCN(米国食品接触物届出制度)登録済み
3) 優れたサイズ性を発揮
4) Co-mingle添加によりサイズ性の向上が可能
5) 優れた品質安定性

3. 用 途
 食品包装用紙の抄紙工程

4. 販売計画
 初年度販売目標(2015年度) 18億円
 3年後販売目標(2018年度) 40億円
 

以 上